実家から貰って何かわからぬままに置いていた物が矢立とわかりました。
携帯用筆記道具で古くは鎌倉時代からそれらしきものが使われていたとか。
磨いてみました。とてもきれいに蘇りました。
筒と墨壺の境目に根付が付けられるようになっています。
今のストラップでしょうか。
素敵な美意識ですね。
蓋を開けたところです。ここに墨を入れるのですね。
芭蕉の奥の細道にも矢立のことが記されています。
行く春や鳥啼魚の目は泪
是を矢立の初として行道なをすすまず。
奥の細道は矢立を使って書かれたのでしょう。
蓋を開けて墨汁を何かに染ませたものを入れ、
長い筒状のところに筆を入れたのでしょう。
私もこれに入るサイズの筆を買ってこようと思います。
墨をするのはカットして墨汁を買って芭蕉さんの真似でもしてみようと思います。
それともスケッチ用具に利用しましょうか。